プール熱

2013年07月12日

最近、都内では手足口病が流行っていますが、夏季の子どもの感染症の一つであるプール熱患者数も増えてきているそうです。


プール熱(別名:咽頭結膜熱)とは夏風邪の一種で、感染力が非常に強く、幼稚園や学校で、プールに入る機会の多い夏の時期に流行することから、この名前が付いています。


咽頭結膜熱という名の通り、咽頭(のど)が赤く腫れてかなり痛くなります。

また、結膜炎が起こり、目のかゆみが出て目やにが多くなります。

39度以上の高熱が3,4日以上続き、それ以外に頭痛、吐き気、腹痛、下痢などを伴うこともあります。

原因はアデノウイルスというウイルスで、かかった子どもの唾や鼻水、目やにや便などが感染源です。


水をためてある小さなプールなど、消毒が不十分なプールは、水が目にかかったり、飲み込んだりしても感染する可能性があります。


感染経路がプールであることが多いというだけでその他の場所では感染しないわけではありません。

感染力が強いので予防には気を付ける必要があります。


〈プールから上がった時〉

・よく目や手を洗う

・よくうがいをする

・シャワーでプールの水をよく洗い流す


〈家にいる時〉

・タオル、洗面器、食器などを家族と共用しない

・大人の家族も手洗いをこまめにする


プール熱は子どもの病気と思われていますが、大人にもうつります。

規則正しい生活をして、風邪をひかないようにすることが大切です。


原因となっているウイルスに対する薬はないので、プール熱に特定の治療法や予防接種はありません。


高熱が出たときには解熱剤、目のかゆみや目やにがひどいときには目薬を使います。


症状が治まってもウイルスは鼻水や便に2週間程度出るのでその期間はプールに入らないようにしないといけません。


夏休みを楽しく過ごすために、しっかり予防しましょう(^-^)/