VOL13 熱中症について

2014年05月15日

VOL.,13スポンジ・ボブ


今回のお題は、熱中症(ねっちゅうしょう)についてです(・∀・)





これからの時期、どんどん暑くなっていく中注意しなければならないのが

熱中症です。




毎年、東京都だけでも何千人もの患者さんが緊急搬送されており、屋外だけでなく屋内での熱中症も非常に多いのです。






皆さんは、熱中症についてどこまでご存知でしょうか?







軽視されている方は特にご注意ください。


最悪の場合、命を落とすことにもなりかねないのです(。・д・。)





最初から脅すようですが本当のことなのですムンクの叫び




◆ 熱中症とは?


熱中症と言うのは、身体の内外のあつさによって引き起こされる
身体の不調を総称して呼ぶもので、下記のものが熱中症の種類に分類されます。


・熱失神(ねつしっしん)

症状:

熱中症の症状の一種で、初期症状とされています。
熱失神は、暑さで皮膚の血管が拡張し、血液の流れる量が減少することにより、血圧の低下、脳へ送られる血液量が減少するために起こります。

顔色が悪くなり、呼吸が荒くなってきて、唇のしびれやめまい、いきなりバタンと倒れる軽い失神などがともなうこともあります。

熱失神は、熱中症の初期症状であることから、症状が現れた時点で自分で熱失神の症状と気づくことは難しいようです。失神するまで我慢してしまう人も多くいます。そのため、暑い中で少しでも体調がおかしいと感じたときは、熱中症を疑い、涼しいところへ移動し、水分を補給するなどの対処が必要です。


対策:

熱失神は自覚症状が現れても、熱失神と気付ける人が少なく、失神してあわてて対応することが多いのが特徴です。
そのため、暑い中で具合の悪さや疲労感などを感じたら、日陰や冷房の効いたところに移動し、水分を補給し、休息を取ることが必要。

もし失神してしまった場合は、涼しい木陰や冷房機器の効いた屋内に移動させ、衣服を緩め安静にします。
失神は一過性のもので意識はすぐに戻る場合が多く、意識が戻ったら水分を摂らせます。血流が安定してくれば回復しますが、吐き気や嘔吐で水分補給が行えない場合、ショック症状を起こしている場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

病院では、電解質を含んだ薬液にて点滴治療が行われ、数十分から数時間で体調は回復します。



・熱疲労(ねつひろう)


症状:


熱疲労とは、高温・多湿の中で多量の発汗によって水分と塩分(電解質)が過剰に失われ、脱水症状になったときおこる熱中症の症状の一つ。

熱疲労の症状は人によりさまざまで、めまい、立ちくらみ、脱力、疲労、頭痛、眼のかすみ、筋肉の痛み、吐き気や嘔吐などが現れます。体温は平熱の場合もあれば39度くらいまであがることも。顔面は蒼白で皮膚は冷たく大量の汗をかいています。心拍数や呼吸数は上昇しますが、血圧は逆に下がります。ひどい場合は、立っているときに失神したり、軽い意識の錯乱を起こすことも。

熱疲労は重症の熱中症になる一歩手前ですから、迅速な対応が必要です。
意識を失っていたり、錯乱がある場合には、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。


対策:

熱疲労は大量に発汗したときなどに、熱を体外に放出させようとして皮膚の血管が広がり、それによって血圧が低下することで引き起こされます。

熱疲労は熱痙攣より重症で、より大量の水分や塩分が失われ、症状も重くなります。

熱疲労は熱中症の中で最も重症とされる熱射病の一つ手前の段階です。
そのまま放置しておくと熱射病になり、死を招くことも。そのため、熱疲労かなと思える場合は早急な対応が必要になってきます。

まず、患者を涼しいところへ移動させ、衣服を緩めて、足元を高くして休ませます。
食塩水やスポーツドリンクなどでナトリウムを補給し、体を冷やすようにします。
意識を失っていたり、錯乱、呼吸数や心拍数の増加、血圧の低下がみられる場合は、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。



・熱痙攣(ねつけいれん)


熱痙攣は、外気の湿度が高いときに屋外での激しい運動や労働などで誘発される筋肉の攣縮(れんしゅく:筋肉に一度刺激を与えると、筋肉は一度収縮し弛緩します。この運動を攣縮といい、筋肉の収縮にみられる基本タイプです。)

のことをいます。

発汗があるということは、体外へ塩分を排泄していることであり、体内のナトリウムは不足しています。そこに塩分や電解質などを含んでいない飲料水を摂取すると、体内の塩分濃度は更に下がり、低張性脱水症を起こします。
熱痙攣は、炎などを扱い熱のこもる作業所や建設業などの肉体労働者やスポーツ選手、自衛隊などの訓練生などに多く起こり、作業を終えた後の睡眠時や入浴中にも発症します。

低張性脱水症とは、体内から汗としてナトリウムが排泄させたために、血中の塩分濃度が降下している状態を言います。

症状:


突発的に有痛性の筋攣縮が四肢の筋肉に起こります。
そのほかにも頭痛・嘔吐・吐き気・顔面蒼白・目眩・倦怠感・血圧低下などの症状を呈し、体温の急激な上昇はなく、平熱くらいで、発汗と皮膚の蒼白(皮膚温度は冷たくない)、脈は除脈と頻脈が見られます。全身性の痙攣を引き起こすことはありません。

また、内臓や血管などの壁の役割をしている筋肉を平滑筋と言いますが、この筋肉も攣縮を起こし、腹痛や嘔吐などの症状が引き起こされます。
しかし筋緊張や硬直が起こるために痛みが激しく、手足を使うことが出来ないこともあります。稀にですが、筋肉の攣縮が激しく、筋肉の細胞が崩れたことによる意識障害や赤色尿などがみられる場合もあります。


対策:

熱中症に分類される他の疾患同様に、涼しい所へ場所を移し休ませます。
水分などの体液が減少していることにより循環血液量も減少し、顔面蒼白など血圧の低下が見られる場合は足元を高くし、衣服を緩めてあげましょう。

また、どの熱中症症状にも共通して言えるのが、水分補給です。
熱けいれんなどの熱中症症状を引き起こす前にマメに水分補給を行うことが大事なのですが、疾病を発症させた場合、意識があり、吐き気がないときにはスポーツドリンク、もしくは食塩(0.1~0.2%)を溶かした水を摂取させてください。
攣縮の起きた筋肉を伸ばしたり、四肢末梢からマッサージを行うことも症状改善に効果があります。

また、痙攣や症状は数分~数時間で回復をみせますが、痙攣が生じてから症状の悪化や改善の傾向が見られない場合は医療機関で治療を受けましょう。



・熱射病(ねっしゃびょう)


症状:


熱中症は病態別に「熱失神」「熱疲労」「熱痙攣」「熱射病」の4つに分けられ、熱射病はその中で一番症状が重いとされています。


熱射病は、高温・多湿の中で長時間歩いたり、スポーツをしたり、作業をするなどをして大量の汗をかき、体内の塩分や水分が著しく不足し、体温の調節が効かなくなったときに起こります。

顔色が青白くなり、大量の発汗があり、皮膚は冷たくじっとりとした状態になります。
体温は普通かやや低めで脈は弱く、目まいや吐き気が襲ってきます。さらに症状が悪化すると、体内の血液が凝固し、脳、肺、肝臓、腎臓などの全身の臓器の障害を生じる多臓器不全となり、死亡に至る危険性が出てきます。

熱射病かなと感じたら早急に対応し、医師の治療を受けるようにしましょう。


対策:

一番大事なことは、高温・多湿の所に長時間いないこと。
どうしても無理な場合は、こまめに水分や塩分を補給し、戸外では強い光を避けるようにすることです。
日陰にいるようにするのはもちろん、帽子を被ったり、熱中症対策グッズなどを利用するのもいいでしょう。
服装は体を締め付けない通気性のよいものを着るようにします。

熱射病にかかると、意識障害、痙攣、手足の運動障害などがあり、早急に手当てをしないと死に至ることがあります。
そのため、ただちに救急車を呼ぶことです。

救急車が来るまでの間、涼しい所に移動させ、頭を低く足を高くして寝かせます。
体温が低い場合は、体を温め、意識がしっかりしているときは、水か薄い食塩水を15分おきくらいに飲ませるようにしましょう。




上記の他にも、熱射病と間違えやすい日射病(にっしゃびょう)という症状があります。



・日射病(にっしゃびょう)

日射病とは、強い直射日光を頭に長く浴びたときに起こる病気。
一般に日射病は熱中症の重い症状とされていますが、発症メカニズムが同じことから最近では熱中症とひとくくりされつつあります。

日射病は主として、夏の暑い日差しの下で歩き回ったり、運動をしているときに起こります。
これは、炎天下でたくさん汗をかき、体内の水分が不足し脱水症状を起こすことが原因です。

また、運動をしなくても炎天下に長時間いるだけで日射病になることもあります。
これは、暑さにより体内の血管が拡張したものの心臓の働きが追いつかず血流が増加しない状態、いわゆる循環不全が原因となって発症します。

暑い日差しの下では、少しでも日差しを避ける工夫やマメな水分補給で、日射病にかからないよう注意することが大切です


症状:


日射病にかかると、まず全身の倦怠感、吐き気、あくびなどの症状が現れます。
やがてめまいや頭痛、吐き気などに襲われ、ひどいときは意識不明になり死亡するケースもあります。

日射病では、体温調節中枢の機能が低下して体温が急上昇し、時に40℃を越えることも。
顔が赤くなって息づかいが荒く、皮膚は暑くてさらさらと乾いた状態になりますが、脱水症状を起こしているため汗は出ないという特徴があります。

対策:


日射病になったときは、涼しい場所に移動し、足を上げ頭を低くして横になり、スポーツドリンクなどを補給します。
体温が高いときは、衣服を緩め通気性をよくし、冷たいタオルや氷などで冷やすようにします。

いずれにせよ、早期発見が大事なので、少しでもおかしいと感じたときは、涼しいところに移動し水分を摂るようにしましょう。






◆熱中症にかかった場合、かかった人がいた場合



熱中症にかかってしまったら、またはかかった人がいた場合にはどのようにしたらいいでしょうか。
基本は、「休憩」「冷却」「水分補給」の3つです。

熱中症かなと思ったら、まず涼しいところに移動させ、衣服を緩め、横にし休ませます。

そして、氷やアイスノン、濡れタオルなどで冷やします。
冷やす場所は、わきの下、首の周り、足の付け根など太い血管のあるところです。また、うちわや扇風機などで風を送るようにします。

意識がハッキリしていて、吐き気、嘔吐がない場合は、スポーツドリンクなどの水分補給を行います。

意識障害や吐き気がある場合、死に至る可能性もあるため、早急に救急車を呼び、医療機関へ搬送するようにしましょう。
いずれにせよ、熱中症はすばやい処置が重要です




◆見極めて応急処置


熱中症は症状の重さで、軽度中度重度に分けられ、軽度の場合の応急処置は、「休憩」「冷却」「水分補給」の3つで回復します。

しかし、重度の場合はこれら以外にすぐに救急車を呼び、症状に応じた処置が必要です。


熱痙攣を起こしているときは、筋肉がけいれんするので、けいれんしている部分をマッサージします。



熱疲労の場合は、心臓より足を高くして、あおむけに寝かせ、水分を少しずつ摂らせます。



・皮膚が赤く、熱っぽいときは熱射病が考えられます。その際は、上半身を高くして寝かせ、氷などで体を冷やします。



一方、熱中症は、回復してしまえば終わり、というものではありません。
回復したつもりでも体内に影響が残っていたり、再発のおそれがあるため、後日必ず再診してもらうようにしましょう

◆平成24年実際にあった熱中症の事例


※事例1 乳幼児が車内で熱中症になった事例



マンションの屋外駐車場で、車のチャイルドシートに子どもを乗せ、鍵を持たせてドアを閉めたところ、子どもがロックボタンを押してしまい、車内に閉じ込められてしまったため119番通報した。
【平成24年8月 男児(11ヵ月) 熱中症(中等症) 気温32.7℃ 湿度60%】



※事例2 室内での熱中症になった事例



自宅にエアコンがないため扇風機で過していて、本日10時ごろに汗を大量にかいて両下肢が筋攣縮を起こし足が痛くなり様子を見ていたが、歩行が困難であったため救急要請したもの。
【平成24年7月 女性(71歳) 熱中症(軽症) 気温28.8℃ 湿度78%】



※事例3 水分補給をしなかった為熱中症になった事例



朝から水分を摂っていなく、ガスの検針の仕事中に頭痛吐気があり、脱力もあるため要請した。
【平成24年8月 女性(34歳) 熱中症疑い(軽症) 気温32.3℃ 湿度51%



東京消防庁資料参考





熱中症の知識や対策を少しでも知っておくだけでも自分の予防にもなるのと、周りに熱中症になってしっまった人がいたら迅速に対応できるかもしれないので、ぜひとも参考にしてみてくださいスポンジボブ



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